Gan-wu
岩宇の魅力や情報を日々発信します
数多くの歴史が物語を生んだ泊村の由来は、泊村には入り江が多く点在する様子を、「モイレ(静かな)・トマリ(泊地)」とアイヌ語で名づけられたのが始まりです。北海道後志の西部に位置する泊村はニシン漁が盛んに行われた村であり、明治27年に漁師達が集まって共同生活を送るため、各地に番屋が建てられました。現存する「鰊御殿とまり」は、その中でも特に当時の華やかな生活を垣間見える番屋として、当時の姿をそのままに独特の構造を残して復元されています。中に入ると、漁師さん達の活気あふれる声と生き生きとした生活が、今を生きる私達にも伝わってきます。
北海道内最古の炭鉱として知られる「茅沼炭鉱跡」は、安政3年に泊村の山を歩いていた漁師がたまたま黒い石を拾ったことから始まりました。
その後文久2年から本格的にスタートした炭鉱は一世紀にわたり続けられ、岩宇の発展に大きく貢献しました。共和町と神恵内村を結ぶ泊村は、岩宇地域の産業と生活を支える大きな役割を担っていました。
村人たちおススメのグルメ「とまり丼(海鮮丼)」は、丼から溢れんばかりのネタと懐かしさを彷彿させる出汁のきいた体が温まるお味噌汁付き。魅惑たっぷりのとまり丼を堪能できる民宿「平安荘」は、その時期の旬の脂がのった新鮮な魚介類を大きく切り分けられ「贅沢」の一言で表すのがもったいないと思うほど。夏にはウニ漁が最盛期を迎え、色鮮やかなオレンジ色で白いキャンパスが埋められた「うに丼」は観光客から村人までを魅了してやみません。泊村はたくさんの山に囲まれているため温泉が湧いており、盃温泉郷は岩宇地域のみならず観光に訪れた人々の疲れを癒してくれます。盃温郷で唯一露天風呂がある「潮香荘」から眺める夜景は100万ドルに負けず劣らず美しく、思わず息を飲んでしまう光景です。潮の香と風を浴びながら、沖合を灯す漁火を見つめ静かな時を過ごしてみてはいかがでしょう。
泊村のランドマーク、「弁天島」。海に浮かぶ「弁天島」は盃温泉郷から近く、「良縁」や「子宝」を願う人々が訪れるとその願いが叶うとされる伝説が残されていく泊村屈指の観光スポットです。弁天島からとことこと入江の方へ歩いていくと目に入るのは、古民家を改築したオーシャンビューが自慢のさかずきテラス。ここではシーカヤックやSUPなどのアクティビティが楽しめるだけでなく、毎年多くのダイバーがここ泊村の清く澄んだ美しい海を求めて訪れます。
また、盃温泉郷の奥にある「盃野営場」はきれいな芝生のサイトと炊事場、水洗トイレが揃う無料のキャンプ場で、夏季には多くの家で賑わう穴場的観光スポットです。
海の魅力と北海道の歴史が溢れる泊村で、自分だけのヒストリーを築き上げてみてはいかがでしょうか。