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岩宇の魅力や情報を日々発信します

岩内町の特産品と言えば、皆さん何を思い浮かべますか?
数の子、身欠ニシン、たらこ、たつかま、などなど、古くから漁師町として栄えてきただけあって、水産加工品を思い浮かべる方が多いかと思います。
今回はそうした定番品とはちょっと違った、「岩内通」な隠れた銘品を取り上げてみようと思います。

1つ目は「あわび塩辛」。蝦夷あわび特有のコリコリとした食感と磯の香りがたまらない一品です。あわびを塩辛にするというのは、積丹半島〜道南の北海道日本海沿岸の地域で、足の早いあわびを日持ちさせるために古くから行われていた食べ方でした。現代の嗜好に合わせて塩分を極力控え、「塩辛」という名称なのに塩辛くなく、新鮮なあわびそのものを味わっているかのような塩加減になっています。日本酒のアテにするとキリがないほど飲まさるのでご注意を!

2つ目は「いか沖漬け」。岩内港に水揚げされる新鮮なスルメイカで作られています。実は岩内町沖(積丹半島沖)は、全国でも有数のスルメイカの好漁場。毎年夏と秋の2回、岩内の魚市場にはイカが詰められた発泡スチロールの箱がたくさん積み上げられます。
40年前から使われている秘伝の漬けダレは、まろやかでイカ本来の甘みを存分に活かした味付けになっています。シコシコとした新鮮なイカの歯ごたえと、噛むほどにお口の中に広がる旨み。「いか沖漬け」を入手した際には、ぜひ炊きたてご飯もお忘れなく!

岩内町はその人口規模に比べるととても立派な漁港設備が整っています。かつては新潟県直江津市との間にフェリーが通っており、旧フェリー埠頭と周辺の跡地は華やかな時代の面影を残します。
その西側には島野海岸や雷電海岸など、豊かな漁業資源が残された美しい海岸が残されています。岩内湾のゆるやかなカーブに囲まれた素朴な海岸風景に、夏の早朝には小さな磯舟が、夜にはイカ釣り漁船の華やかな漁火が、季節の彩りを添えてくれます。

今回は「これであなたも岩内通!岩内町の隠れた銘品」と題して、岩内町の隠れた人気商品を紹介してみました。どちらの商品も「石塚水産」という水産加工会社が製造しています。岩内町を訪れた際には、ぜひ「道の駅いわない たら丸館」でお買い求めください。

石塚水産 ホームページ:https://ishizukasuisan.com/catalog/default.php

道の駅いわない たら丸館 ホームページ:https://www.iwanai-kanko.org/?p=1191

●この記事を書いてくれた方:うみねこボランチ さん
岩内在住のライター。自然やアウトドア活動、美味しいものが得意分野です。特技は、光の速さで寝落ちすることです。ガイドブックや情報誌では探せない、地元民ならではの視点で皆さまに記事をお届けできたらと思います。