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札幌から車で約2時間(約100km)、ニセコから約50分(約40km)、積丹半島の西側にある泊村に、昔のニシン漁の名残を残す建物がある。鰊御殿とまりだ。

建物は、大きく3つからなる。入口に最も近く大きい「旧川村家番屋」と、棟続きで移動できる「旧武井邸客殿」、そして「石蔵」である。

泊村のニシン漁がはじめられたのは、今からさかのぼること約300年前と言われている。明治のニシン漁最盛期には、泊村だけで50を超える鰊番屋が立ち並んだという。

今鰊御殿とまりとして保存されている建物は、それぞれ、明治27年(1884)に親方の川村慶次郎氏によって、漁場を経営する親方と雇った漁夫たちが共同生活をするために、独特の構造で建てられた「旧川村家番屋」と、大正5年(1916)頃に武井忠吉氏によって母屋と棟続きで建設された「旧武井邸客殿」で、移築、復元されたものである。

館内には、泊村の歴史を伝える展示物が数多く展示・保存されており、ぜひとも足を運んでご覧頂きたい場所の一つである。

●この記事を書いてくれた方:岩宇の応援団101号
岩宇訪問歴6年、訪問回数50回以上。岩宇を第2のふるさとだと感じている北海道在住のとあるアウトドア好きの人。