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岩宇の魅力や情報を日々発信します

札幌から車で約1時間半(約85km)、ニセコから車で約30分(約20km)、共和町の小沢という地域に三田牧場はある。

牧場の始まりは、明治35(1902)年。今(2022年)から約120年前。創業者の三田義正が岩手県から開拓に入り、鬱蒼とする森林を切り開き、農耕馬や軍馬の繁殖から酪農に転換。牧場としては、北海道最古級の歴史を誇るのが、同牧場である。放牧地からは、ニセコ連峰や羊蹄山を望むことができ、背後には東京ドーム170個分の自社森林を擁した自然豊かな牧場となっている。

平成9(1997)年から、自社でアイスクリームの生産に取組、地域内外で愛される一品となっている。牛乳の生産、加工、販売を全て自社牧場で行い、放牧地でストレスなく運動させ、健康に育てた牛の良質な牛乳を使用して作られている。また、原料は、牛乳のほか、生クリームと練乳のみと最低限にしぼり、保存料を使用しない製法にこだわり、その結果として、食べた時に放牧乳ならではの牛乳のコクと甘み、すっきりとした後味を感じることができる口あたりとなっている。

三田牧場では、約50頭の乳牛を飼育している。現在北海道では、10%ほどしかしていない放牧を主体にした酪農を行っている。放牧により得られるメリットは、繋ぎ飼いや、牛房内よりも行動範囲が広く、牛のストレスが軽減され、健康に育つことができる。

2022年には、事務所兼飲食スペース等も兼ねた新しい建物が牧場敷地内の放牧地を眺められる所に生まれた。今後、益々、ここで生産された牛乳を使った三田アイスを、放牧地の美しい景観を眺めながら楽しむことのできる場所となっていくのが、非常に楽しみである。

●この記事を書いてくれた方:岩宇の応援団101号
岩宇訪問歴6年、訪問回数50回以上。岩宇を第2のふるさとだと感じている北海道在住のとあるアウトドア好きの人。