Gan-wu
岩宇の魅力や情報を日々発信します
キラキラ
さらさら
例えば積丹方面から神恵内村に車を走らせ
トンネルを抜けてまず目に入るのはそよぐ緑、そして輝く青。
左手には山、右手には海が広がっている。
波の音を聞こうと車の窓を開けると、心地よい風が車内に吹き込んでくる。キラキラと輝く海からは、自然が作り出したリズムが聞こえてくる。カーステレオは必要ない。自然の音がすぅーっと自分の身体にしみこんでいく。言葉はいらない、余計なことは考えなくていい、自分だけの時間が始まる。
少し進むと左手に、山の方へ続く小さな階段が見える。
『あんない展望公園』と、小さな案内。
何も考えずに階段へ足を向ける。3分もかからずに到着するその公園からの景色は最高だ。公園の中にある小さな展望台に上り一休み。さらさらとした風が吹く。
どこまでも続く青く光る海を見ながら、自分の世界に浸るのもいいだろう。仲間と話を弾ませるのもいいだろう。思う存分に自分の時間を楽しめる場所だ。
『あんない展望公園』から階段を下りて、運転で固まった足もいい感じにほぐれている。
引き続き車を走らせ、トンネルをいくつか越えたところで左手に道の駅が現れる。
道の駅『オスコイ!かもえない』。オスコイ!は、昔のニシン漁の掛け声からとっている。ソフトクリームの食券機にコインを投入する。ここまでの道のりで少し乾いたのどに冷たくて甘い刺激を与える。濃い目の味が癖になるバニラソフトクリーム。小腹がすいたならばホッケバーガーだろう。フライにされたホッケに少し甘めのたれがよく合う、シアワセな一品だ。
水槽の中で泳ぐホタテを眺めながら、ぼーっと、今日の夕飯はホタテにしようかしらなんて考えも浮かんでくる。
ドライブは続く。
さらに車を走らせるとピザの看板など、お店がチラホラ見えてくる。中でも神恵内村の『勝栄鮨』と言えば知る人ぞ知る名店だ。いつも行列ができているお店だが、もし時間に余裕があるのならば予約をして待つのもいいだろう。近くの喫茶店で時間をつぶすのもいいし、せっかくだから少し散策してみてもいいかもしれない。もちろん他の店へ行ったっていい。焦ることはない、自分の時間なんだから自分の好きに使えばいいんだ。
食事を終えると分岐点。
「魚谷大橋」・「弁財澗大橋」・「祈石大橋」・「神泊大橋」と連なる橋から望む大海原、キラキラとした青のコースは泊、岩内方面へ向かうと現れる。こちらは夕方、日の沈む海も見ものだ。駐車スペースもあるので、日本海に沈む夕日をゆっくりと眺めることができる。
一方、古平方面にハンドルをきると当丸峠。澄んだ流れの古宇川や、さらさらとした風に揺れる木々が目にもココロにも優しい緑のコース。
途中、少し寄り道当丸沼へ。車を止めて、ほんのちょっとの緑の冒険。しーんと静まり返った当丸沼は少し神秘的で、日常とはちょっと違った感覚を与えてくれる。ここは素直にその感覚に身を任せ、普段の、アタマとココロの中にたまったイロイロは忘れてしまおう。
リフレッシュ、そういう時間を楽しもう。
神恵内村には余計な音が少ない。神恵内村には余計な選択肢がない。
だからこそ脳のリソースを無駄に使わずにストレス無くドライブが楽しめる。そして、余計な情報に煩わされることなく自分の時間を贅沢に過ごせる。自然の中にたくさんの発見をし、感動する。自然の一部となった自分自身にも新しい発見が生まれるかもしれない。
自分の時間。
先ほどいったコースを逆から進むのも面白いだろう。あんない展望公園から見る夕日もまた、最高の景色だ。
そんな発見や感動が詰まった場所、それが神恵内村だ。
●この記事を書いてくれた方:神恵内村を愛するとある住人さん
神恵内村在住の村民。