Gan-wu

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札幌から車で約2時間15分(約110km)、ニセコから約1時間(約50km)、神恵内村で今も村民の間で親しまれている遊びがある。それが「宝引き」だ。参加者は車座になって座り、親が人数分のロープと、当たり(通常1個または2個)のボールがついたロープをひとくくりに持ち、掛け声と一緒にロープを床にたたきつけ、参加者それぞれが当たりだと思ったロープを引くという、非常にシンプルな遊びだ。

通常、村の新年会の余興等で楽しまれ、当たりは、日用品なんかを設定したりする。村では、数年前に、この「宝引き」を観光の人にも楽しんでもらおうと、プログラム化した。

プログラムの中で、いつも親役を務めてくださる沖揚げ音頭保存会会長の五十嵐浩二(こうじ)さんが、説明してくださるお話がある。それは、村で昔栄えたニシン漁と、この宝引きも関係があるということ。諸説あるとのことだが、一説には、宝引きはそもそも、男たちがニシン漁へ沖に出ている間に、陸で漁の帰りを待っていた女性達が、暇つぶしの遊びとして楽しんでいたものであるというもの。

村の歴史にも紐づいた、今なお村民に親しまれるこの遊び「宝引き」を、神恵内村に訪れたらぜひ体験していって頂きたい。

●この記事を書いてくれた方:岩宇の応援団101号
岩宇訪問歴6年、訪問回数50回以上。岩宇を第2のふるさとだと感じている北海道在住のとあるアウトドア好きの人。