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札幌から車で約2時間(約100km)、ニセコから約50分(約40km)、積丹半島の西側に位置する泊村にある曹洞宗瑞龍山法輪寺(ほうりんじ)を紹介する。

お寺は江戸時代の文久2(1862)年の建立で、その後明治21(1888)年に焼失したが、ニシン漁の親方衆が海の安全祈願のために寄付を行い、明治27(1894)年に再建された。

法輪寺に入ってまず目を奪われるのは、様々な仏画や花の絵、動物の絵などが描かれた天井絵である。本堂に586枚、漁師が海上での安全を祈願して信仰した龍神をまつる龍神堂に175枚、計761枚が残されている。

天井絵を描いたのは、高僧に教えを請うため全国各地の寺に寝泊まりしつつ旅をした人々とされる。亡くなった人を供養する絵だったとの見方もあるとされる。

また、当時の職人が作ったとされる、本堂内の「透かし彫りの欄間」も素晴らしく見応えがある。中国に古くから伝わる親孝行ばなしである二十四孝についてに物語が描かれているとされる。

法輪寺では、寺の管理を任されている塚本哲夫さんにお声掛けをすれば、座禅を体験することもできる。静かな空間で、ゆっくりと座禅をするのは、贅沢なひとときである。

●この記事を書いてくれた方:岩宇の応援団101号
岩宇訪問歴6年、訪問回数50回以上。岩宇を第2のふるさとだと感じている北海道在住のとあるアウトドア好きの人。